Le merveilleux VOYAGE 夜の部

 こんにちは、祀才です。

 伊波杏樹初のソロイベント、Le merveilleux VOYAGE 夜の部に参加してきました!

 参加できて本当によかったと思える素晴らしいイベントでした。これはエモを吐き出さないとつぶれてしまうと思ったので、ここに書き記します。

 

 

前日譚

 2月7日にイベントの開催発表がされた時は、「どうせ当たらないだろ」とか「1時間くらいのイベントに10倍の時間かけて行く?」とか思っており、まあ記念に応募くらいしてみるかくらいの気持ちでした。

 

 そして来たる2月24日。12時ちょうどに来るメール。SMA?あぁ落選メールか。一応確認しようかな。

「当選おめでとうございます!\(^o^)/」

は?(;゚д゚)  (つд⊂)ゴシゴシ   (;゚д゚) ・・・ 

 

「当選おめでとうございます!\(^o^)/」

 

 その日私は帰りの足で、遺書を用意するために一人公証役場へ向かいました。

 

 4月6日からは、毎日あんちゃんがグッズを紹介する動画がアップされ、イベントへの期待が高まっていきました。特にカバーCD発売は嬉しかった。伊波杏樹の歌、期待せずにはいられませんでした。

 

公演前

 そうして迎えた公演当日。

 入場にはチケット、身分証明書、SMAマイページの3点セットで確認。マイページの更新に手間取ってしまい大変申し訳ありませんでした。

 確認後にはブラックライトで光る天使の羽根のスタンプが押されました。(写真撮りたかったですけど、一瞬だったので無理でした。)

 

 まず目指すは物販。クリアファイル、トートバック、ブロマイドなどは早々に完売しましたが、お目当てのライトとCDは無事購入できました。

 

 フラスタも20基くらいありました。

 その奥に1基のスタンドが。

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伊波杏樹より。

 

 これを見つけて卒倒せず、なおかつ写真に収めた私を褒めてほしい。

 

 入場すると、スクリーンにイベントロゴが映し出されてました。

座席はL列。真ん中より少し後ろくらいでした。それでも十分よく見える。

 

 開幕5分前にあんちゃん本人の諸注意アナウンスがありましたが、いきなりタイトルを噛むという失態。

「リ メルベージュ びょや・・・噛んじゃった、昼は噛まなかったのにな。うーうー。よし。リ メルベージュ ボヤージュ」

 この一連の流れが可愛すぎて、顔が緩みっぱなしでした。

 今回の公演は映像収録されるようなので、どこかでまた見られるんですかね?

 

イベント開始

 音楽が流れると、頭にピンクの花をつけ、赤と白のワンピースドレスを纏ったあんちゃんが登場。

 着たい衣装を着るということで、こだわって作った様子。

 用意されたピコピコハンマーやハリセンなどをこんなのあるよ、と楽しげに紹介するあんちゃん。結局ひとつも使わなかったですけど。

 その中に自撮り棒があり記念撮影。この写真は後でみんなに送って…くれません。

 自己紹介をかねて、履歴書がスクリーンに映し出されました。写真はブロマイド撮影で撮ったと思われるリクルートスーツのもの。

 履歴書の内容に沿って身長が1cm伸びたなどのエピソードを披露。体重は言ってなかったです。

 その中で座右の銘が隠されていました。

「私の座右の銘知ってる人〜。結構いる〜。じゃあみんなも言ってね。せーの、\日々精進/」

 社会人になると、自分の成長を感じられることも少なくなってしまいました。倦んだように過ごす日々。日々精進には程遠い私は、日々精進と言ってのけるあんちゃんに尊敬の念を禁じ得ない。

 そんな私ですが、日々精進と実際に言ってみると不意に精進できていたことが思い出されました。言霊ではないですが、推しの座右の銘、たまに口に出してみると救われることがあるかもしれません。

…これじゃ怪しいセミナーですね。話を戻しましょう。

 

 続いてOpening Ceremony。

「今までのはオープニングじゃなかったんかい!」とセルフツッコミ。

 発表されたのはSMA voiceの伊波杏樹のコンテンツタイトル。その名もInamin Town

 何と今まで勝手連的な呼称であったいな民が公式化。そしてにわかに持ち上がる発音問題。

 イントネーションがポケモンピクミンか。会場アンケートを取ると、この任天堂対決はピクミン派の勝利。昼はポケモン派が多数だった模様。

 結果、まあどっちでもいいか、ということに。

 ちなみに私はポケモン派でした。民なんだからこっちでしょ?国民のイントネーションもこっちでしょ?変える気はありませーん。

 

 さて、オープニングセレモニー本番ということで、黒子が白手袋と紅白テープ、そして重厚感のあるハサミを持って登場。

「私がInamin Town開設って言ったら、みんなはせーの、って言って。そしたらパーンって切るから。ちゃんとパーンって言うから。そしたらみんなおめでとうって言ってね。」と説明の後、テープカット。

 カット後にハサミを恭しく返すあんちゃん。本格派だからね、と言うけど、本物のテープカットはそこまでしないと思う。

 

 続いてあんちゃん手書きの案内図を使ってコンテンツ説明。

 デパートでは今回のグッズなどの販売。

 情報局では出演情報などの告知。

 スタジオではイベント等のオフショットなどが掲載される模様。

 学校では勉強…ではなくクラブ活動として体を張った企画をするらしい。

「勉強はみんないつもやってるでしょ。私もやってる。誰だー嘘って言ったのー、本当にやってるんだからなー。」

 勉強してない疑惑に不服なあんちゃん。

 企画のデモンストレーションとして、ヘリウムガスを吸って早口言葉に挑戦。

 クラブ活動ということでジャージを着るあんちゃん。衣装の上から青いジャージを着るときに1回ぴょんとジャンプ。え?なにそれかわいい。

 上手く行ったときのドヤ顔も失敗したときのごまかし顔もかわいい。

 

 折角の企画だったのですが、私にはあまり変化があったようには聞こえませんでした。

 というのも、ヘリウムガスは通常の空気より密度が低いため音が早く伝わり、周波数が高くなるという物理現象です。しかし、声優であればヘリウムなどなくても声を高くすることはできます。あんちゃんもそのことを自覚していたため、あえて低い声を出していました。その結果、あまり変化なく感じられた、これはすなわち声優としての技術の高さなのだと思います。

 プロは体調管理も仕事のうちとはいえ、風邪や花粉症でいつもと違う声になってしまうこともある。だからといって、キャラの声が脈絡なく変わってはいけない。声の変化を最小に抑える必要がある。それが声優の技術。

 もしこれがバラエティ番組で、例えば出川哲郎さんなら意図して少し声を高くしたでしょう。しかし、声優・伊波杏樹のイベントですので、バラエティ的な笑いに走らず、結果、あんちゃんの声優としての技術を感じることができたのでかえってよかったのでは、と思います。

 

 話が逸れました。

 AN17.3(アンイナミ)では不定期でラジオを配信するとのこと。

 いなみばこではお便りやイベントの感想、あんちゃんにやって欲しいことなどを募集。AN17.3への投稿も受け付けるようです。

 杏塾。これは以前やっていたラジオどっとあい伊波杏樹のハチャメチャめちゃめちゃいいですか!?の企画の復活。杏塾長にどうでもいい疑問をぶつけて回答をもらうというもの。

 早速学ランを着てデモンストレーション。

 エモいってどういう意味?→エンターテイメントに燃えること。

 MVPって何の略?→マジでビクトリーなパフォーマー。(本当は何の略?え?オーストラリアプレイヤー?後でググろ。)

 何で某密林はスカスカの箱で送ったり、プチプチぐるぐる巻きの封筒で送ったり、バラバラなの?→気になるなら楽天で買え。

 

 そして杏塾の看板作成。

 昼の部では「あん」の部分を書いた模様。「あ」がなんか大きい。

 塾の字をプロンプターに表示してもらっていざ筆入れ。

 書ききろうとするあまり、享の部分がヒョロヒョロに。丸の部分は多少リカバリー。最後は土の部分。再度精神統一し、たっぷり墨をつけ一筆入魂。享の線の倍くらいの太さで無事に書き終わりました。

 

 続いて物販CDから愛があれば大丈夫を1コーラスを披露。

 椅子に座って口ずさんだり体を揺らすあんちゃん。はぁー、かわいいな、もう。

 披露後には、“地球が無くなる最後の時まで あなただけ見つめ生きていたいのよ私”という歌詞が伝えたい思いを素直に表している、と製作にあたっての思いを語るあんちゃん。だから家でもいいスピーカーかいいイヤホンで聞いてね、と茶目っ気をのぞかせてました。

 

 そして衣装替えのため一旦降段。

 衣装替えの間はブロマイド撮影の際の映像が流されました。セーラー服、リクルートスーツ、花とワンピース。

 セーラー服が嫌で違う制服の高校に行ったが殻を破ってセーラー服に挑戦してみたというその姿勢はとても尊敬できます…というのは建前。

 いな民としての本音は、あんちゃんのセーラー服は有料だから。そんな無料で見せるとか機会損失甚だしいから。そんな思いができた同級生いたら羨ましすぎて死ぬから。…それくらいかわいかったです。

 

ミニライブ

 映像が終わるとカウントダウンが始まりミニライブコーナーへ。

 花をあしらったピンクのロングスカートにアレンジされたグッズのTシャツを見にまとい、ポニーテール姿で登場。本人もお気に入りらしく、しきりにかわいいと言っていました。

1曲目はLOVE DON!!

2曲目はRIOT GIRL

 ダンサブルな曲だったり、煽りのある激しめの曲だったりする中でも表情によって曲の緊張と弛緩がしっかりと演出されており、表現者としての強みが存分に発揮されていました。

3曲目はGLAMOROUS SKY

 打って変わってカッコよさに振った曲。あんちゃんの歌声の力強さに圧倒されました。

 個人的には、先般参加した雨宮天さんのライブでもこの曲がカバーされていたので、その時を思い出しテンション上がってました。すいません、関係ないですね。

 

4曲目は赤いスイートピー

 この曲を歌う前に座るよう促され、またスタンドを使って歌われたので、じっくりとそのパフォーマンスを見ることができました。

 これぞ伊波杏樹の真骨頂。そう言える素晴らしいものでした。

 スタンドを使うので動きはそれほどありません。表情、視線、わずかな手振り、そして歌声のみ。それら全てを使い表現されたここは女性が恋人に宛てた恋文の世界であり、四月の雨に降られた駅のベンチでした。

 歌を演じる。役者が歌う歌とはいかなるものか、またいかなるものであるべきか。その問いへの一つの答えが間違いなくそこにありました。

 また歌詞に“I will follow you あなたの生き方が好き”とあります。これは私が伊波さんに思ってることそのままだな、と。ここ聴いた瞬間、決壊しましたよね、涙腺が。

 

5曲目は心の瞳。

 赤いスイートピーに引き続きあんちゃんの表現力が爆発してた曲。

 この曲はもう歌詞がずるいですよね。

“たとえ 過去を 懐かしみふり向いても それは 歩いてた 人生があるだけさ”

ここ。

 めっちゃラブライブ!サンシャイン!!じゃないですか。これを最後の曲に持ってくるとか反則でしかない。

 全体の歌詞を見ればもっと歳を重ねた人の歌なので、年齢だけでいえばあんちゃんが歌うにはふさわしくないかもしれない。

 しかし、高海千歌という役を経たからこそ、そしてそれが普遍のテーマだからこそ、伊波杏樹の歌として真実味を帯び、聞くものの心を震わせるものになっていました。

 

情報発表~閉幕

 ミニライブコーナーが終わり、情報発表。情報は2つ。

・12月12日〜20日公演のFlying Trip vol.14で主演を務める(内容は未定)

・ボイスアラームアプリが今夏配信

「ボイスアラームアプリが、こ、こんかはいしん、だよね?昼の部でこんなつって読んだら笑われた。」

 

 最後に、イベントが成功裡に終わったことに感謝を述べるあんちゃん。

 感謝を伝えるのはこちらの方、と思いつつ、あんちゃんに感謝を送られるに足る人間でありたいと思いを新たにしました。

 愛と想いやりをもって、日々精進して生きたいと思います。

 

 なお、イベント〆の挨拶は「お疲れさまでした!」になりました。最後に斉唱してイベントは終わりました。

 

雑感

 私が今回のイベントで一番印象に残ったのは、赤いスイートピーの前のMCでした。この曲は今だから歌える曲だ、そう前置きをしてからの語り。

 曰く、松田聖子さんの曲は自分のキーより高いため、あまり得意ではなかった。しかし、高い声の役を演じたことで歌えるようになった、とのこと。

 高い声の役といえば高海千歌が思い出されます。

 

 また、声からは離れますが、ブラックダイスの咲子での経験も生きていると感じました。

 咲子は不幸な女という役でした。

 詐欺の片棒を担ぐため、ターゲットの店のホステスになるのですが、物語後半までブスに見えていました。それが物語最後では、見違えるほど美しく見えます。

 特殊メイクをしていたとか、吃りが治ったとか、そういうわかりやすい変化があったわけではありません。物語の最後まで視線を逸らしがちにしたり、姿勢を猫背にすることで、美しくない雰囲気を醸し出していたのです。

 立ち居振る舞いで空気を作る。咲子を演じた身体的経験が、赤いスイートピーで見せた視線や手振りでの表現に繋がっているのだと感じました。

 

 出会ったものから学び、自分を拡げ、高めていく。日々精進、言葉だけでなく実践できていることがわかります。

 きっと彼女にとっては、“全てに意味がある。”そう心から感じられたMCとパフォーマンスでした。

 

おわりに

 9時34分の電車に乗り、品川に着いたのが16時7分。往路で6時間半。22時40分のバスに乗り、家まで着いたのが14時19分。復路で15時間40分。合計22時間20分。公演時間は約1時間半。10倍どころじゃない移動時間だったけれど、それを上回る価値がありました。本当に参加できてよかった。

 イベントは終わったけれど、最高の旅はこれから始まります。伊波杏樹と出会ったあなたと。そして伊波杏樹にこれから出会うあなたとの最高の旅が。